里地・低山  8月  



カクレミノ    

両性花の方は果実ができ始めている

手前の小ぶりの方は雄性花、両性花の花序 これから開花する様子


カクレミノ         雄性花の開花が始まる。


カクレミノ   

雄性花、両性花の開花後、雄性花は散り落ち、両性花は残り、子房が膨らみ始める。


カクレミノ   両性花の子房がふくらみ、果実に成長する。



カクレミノ

幼木や日陰の葉は3裂葉になる。

3裂葉は背中に載せて雨を凌ぐ蓑や 天狗の隠れ蓑 に似ているので、このように命名されました。



コヤブタバコ キク科

元々この草はガンクビソウと呼ばれていた。花茎(花を付ける茎)がタバコを吸うためのキセルのがん首に似ている。

現在はキバナガンクビソウがガンクビソウと呼ばれている。


コヤブタバコの花



ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ科  外来種 有毒植物


ブドウの房のような果実ができるが絶対口にしないように

全体に毒性があり、特に種子や根の毒性が高い



ヨウシュヤマゴボウの果実



ヨウシュヤマゴボウの花


花序の先の方が伸びて、開花し、閉花後、順に子房が果実に変化し始める。



センニンソウ キンポウゲ科

果実に仙人の髭のような綿毛ができるのでセンニンソウと言われます。

花は甘い香りがしますが、別名ウマクワズと言われる有毒植物で、茎や葉の汁は皮膚炎の原因となります。


センニンソウ キンポウゲ科

葉は対生で、小葉3〜7枚の羽状複葉。葉や枝がツルになり他のものに巻き付く。




キンエノコロ  イネ科

農地付近や低山で生育していることが多い。 ムラサキエノコロのような品種ではなく、独立した種である。



キンエノコロ  イネ科

花穂の刺毛は黄金色〜褐色。 上の写真では、小穂(粒々の果実)がほとんどとれているが、小穂はエノコログサと比べて丸くて大きい。



ナツフジ  マメ科   

7,8月に白い花を咲かせるフジです。 5月に紫色の花を咲かせるノダフジやヤマフジと比較して、ナツフジの複葉の葉は小ぶりです。


ネムノキの果実


マメ科のネムノキはこんな豆(種子)の入った豆果を実らせます。



ヤハズソウ マメ科  


夏の盛り、ヤハズソウが伸びてきました。葉をつまんで引っ張ると、矢筈型にちぎれるのでこのような名がついています。もうすぐ花を咲かせます。




ハマゴウ   シソ科     片男波

海岸の砂地に生育する落葉低木。茎は地面を這い、半ば砂に埋もれて伸びる。広い砂浜の上部に生育する。ハマゴウやコウボウシムギが生育していると自然度の高い砂浜と言える。片男波でも人工砂浜作成後、近年(2020年頃)ハマゴウやコウボウムギが生育し始めている。



ヤブマオ イラクサ科   

草の上部から雌花のつく雌花序を伸ばす。雄花序は、草の下部から出てくる。

山道の際に、普通に生育する。メヤブマオは、葉柄が赤く、葉の鋸歯がヤブマオより大きい。



ヤブマオの葉の裏。 毛が密生している。




ヤブミョウガ   ツユクサ科 

ミョウガとよく似ていますが、ミョウガはショウガ科で、ヤブミョウガはツユクサ科で花の構造などは全く違います。食用の「みょうが」はできません。


ヤブミョウガ   花が終わった後、このような黒い果実ができます。



タカサゴユリ  ユリ科   外来種

台湾原産で台湾の固有種。 花の色が白く、同じ属の日本の西南諸島や九州南部に産するテッポウユリに似ている。

種名は、台湾を意味する古称である高砂国に由来する。


2021年 8月


ホウキギク  キク科   外来種

葉が細く、茎の上部で花枝をまばらにつけるので、開花しているときの様子を、竹ぼうきを、さかさまにした様子に見立て名前を付けたようです。


ホウキギクの頭花  幅約2o 



オオアレチノギク  キク科  外来種

茎はヒメムカシヨモギやセイタカアワダチソウと似ているが、オオアレチノギクの茎は下部で枝分かれすることが多い。枝分かれしない個体もある。3種とも、茎の上部では、花枝を多く出す。

頭花の幅は約4mm、たる型で下部が膨らんでいる。ヒメムカシヨモギの頭花(次記載)は、より小さくほぼ長方形。



ヒメムカシヨモギ キク科  外来種

茎の下部で、枝分かれしないことが多い。 頭花の幅は約2mmで小さく、樽型にならずに、ほぼ長方形。受粉して種子が熟すにしたがって頭花の下部が膨らんできます。



オオアレチノギクの茎と葉

軟毛が多く、触るとふわふわして軟らかい。



ヒメムカシヨモギの茎と葉

オオアレチノギクの葉と比べ、細い剛毛が多く、触ると、特に縁はざらざらする



セイタカアワダチソウ  キク科   外来種


セイタカアワダチソウの葉

幅が広く、葉の縁にギザギザの鋸歯がある。剛毛が多く触るとざらざらする。



クサギ  シソ科

葉をちぎって匂うと、独特なにおいがするので、くさ木という名がついたようですが、

花は、とても良い臭いがします。


アカメガシワ  トウダイグサ科  



アカメガシワ 雄花



アカメガシワ     雌花 実ができ始めている。



コヤブタバコ  キク科



トウバナ  シソ科




センダン  センダン科

まだ熟していませんが、実ができています。


タンキリマメ  マメ科



ハゼノキ  ウルシ科    果実ができています



ハゼノキ ウルシ科  幼木



ハマゴウ  シソ科  

番所庭園の浜に、生育しています。


ハリギリ  ウコギ科



ムラサキカタバミ  カタバミ科   外来種



ツユクサ ツユクサ科  外来種



コヤブラン  キジカクシ科



ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ科   外来種



イヌタデ   タデ科




オオフタバムグラ   アカネ科  外来種  北アメリカ原産



カラスザンショウ  ミカン科  幼木



キツネノマゴ  キツネノマゴ科



キンエノコロ  イネ科



ヒヨドリバナ  キク科 

 秋の七草の「フジバカマ」とよく間違えます。フジバカマの花は、ややピンク色を帯びていますが、ヒヨドリバナの花は白色です。


ノブドウ  ブドウ科 

 小さい花が咲きました。晩秋に、青や紫に色づいた果実を実らせます。



センニンソウ キンポウゲ科 


キリ  キリ科   外来種  中国中部原産


果実が実り、徐々に大きくなってきます。1〜2月頃 果実が割れて、種が空中に散布されます。



マルバハギ マメ科


  


オトギリソウ    オトギリソウ科



カエデドコロ  ヤマノイモ科   


雄株と雌株があります(雌雄異株)。 こちらは雄株の雄花です。雌花は少し遅れて開花します。



ダンドボロギク   キク科    外来種

 

原産地は北アメリカ。1933年に「帰化植物」として、愛知県の段戸山で発見されたので、ダンドという名がついている。ボロギクという名の草はいくつかあり、花後につける綿毛がボサボサにつく様子を「ボロボロ」と、表現してボロギクという名を付けたと言われています。本当にぼろぼろに見えるかどうか、観察してみましょう。