里地・低山   6月

和歌山市  章魚頭姿山





アカメガシワ  トウダイグサ科
雌雄異株でこの花は雄花。日の当たる明るい野山によく生育する。
新芽が鮮紅色であること、そして葉が柏のように大きくなることから命名された説もあるが、柏が生息していない地域では、この木の葉を柏の葉の代用として柏餅を作ったことからアカメガシワと呼ぶようになったとの説もある。



クチナシ   アカネ科  
花にはジャスミンに似たよい匂いがあり、学名の種名 jasminoides は「ジャスミンのような」という意味がある。
花は、開花当初は白色だが、徐々に黄色がかるように変化していく。


サフランモドキ  ヒガンバナ科      外来種
道端の自然の野に生育しています。日本では広く栽培されていますが、逸出して野生化しているのかもしれません。

ヒメヒオウギ  アヤメ科    外来種
道端の野山に自生している。園芸用が逸出して野生化しているのかもしれない。ヒオウギを小型化したような花ということだが、ヒオウギの花とはあまり似ていません。


イチゴツナギ  イネ科



イチゴツナギ  イネ科  
花序のすぐ下の茎に下から上に向かう小さい刺があり、イチゴを枝の下からさしてイチゴをぶら下げて、イチゴをつないだと言われています。



イブキヌカボ  イネ科
小穂は芒の無い1小花からなり、小花は褐色に熟します。ヌカボの枝が開いたように花穂が円すい状に広がる。



ヌカボ  イネ科
小穂は1小花からなり、普通、花序の枝は斜上し、開かないので花序が細く見える。




オニウシノケグサ  イネ科  外来種    
外来生物法に基づき要注意外来生物に指定されている。


オヤブジラミ  セリ科  
ヤブジラミと比較して果実が大きく、果実がつく果柄が長い事、1果枝につく果実が5,6個と少ない事、葉が3回3出羽状複葉で切れ込みが多い事等で区別できます。ヤブジラミはは果実の熟す頃、藪に入ると、果実が体にくっつくので、それをシラミにたとえたもので、果実が大きいのでオ(雄)ヤブジラミと名付けられた。






カニツリグサ イネ科
この草の茎をカニの穴に入れて釣り出して遊んだ事から由来して「カニ釣り草」という名がつけられた






コマツヨイグサ(アカバナ科) 北アメリカ原産の外来種

茎が地を這うように、広がり、他のマツヨイグサのように直立しません。
花は開花しているときは黄色ですが、しぼむと橙色を帯びる。マツヨイグサも花がしぼむと橙色を帯びる。



コマツヨイグサ(アカバナ科) 北アメリカ原産の外来種
マツヨイグサと比較して、葉の幅が広く大きな鋸歯があり、果実が細長く、先のふくらみがない。






マツヨイグサ  アカバナ科   外来種
花がしぼむと橙色を帯びる。


マツヨイグサ  アカバナ科   外来種
葉が細長いこと、果実の先がやや膨らむことなどで、コマツヨイグサと区別できます。




ノコンギク  キク科   和歌山市章魚頭姿山
高さが30cm程度で、小ぶりで頭花の数が少なくスマート、鮮やかな色合いの花を咲かせる。このあたりに生育する在来の野菊の中では最も早く開花する。



ノコンギク  キク科
そう果に多数の冠毛がついており、そう果自身に毛が生えている。

ムラサキシキブ  シソ科
名前の由来は平安時代の女性作家「紫式部」だが、この植物にこの名が付けられたのはもともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと考える説がある。


ムラサキシキブ  シソ科
小さくて可憐な花をたくさんつける。秋には紫色の果実がたくさん実り、林内でよく目立ち美しい。

ヤマムグラ  アカネ科
葉は、4枚輪生(2枚ずつ大きさが異なる)して、花冠が4裂、果実は2分果、小花柄が1cmほどになる。


ヤエムグラ  アカネ科  
茎には節があり、節ごとに細い葉を8枚ほど輪生する。茎や葉には逆向きの刺があり、服などに引っかかりくっつくので勲章のように服につける遊びに使う。写真のように2個ずつ紫色の丸い果実ができ、果実にもカギ状の毛があり服などにくっつく。


2021年 6月    章魚頭姿山、雑賀崎


クサスギカズラ  キジカクシ科 Asparagus属  

海岸の岩場に生育しています。
同じ仲間のオランダキジカクシは、新芽を食用とするアスパラガスのこと。



ハマユウ 別名:ハマオモト  ヒガンバナ科  



ハマボッス  サクラソウ科


ハマウド セリ科



自然豊かな断崖絶壁の姿を見せる雑賀崎灯台北の海岸。



広々とした磯の風景の番所庭園の南。






ハナハマセンブリ(リンドウ科)  ヨーロッパ原産の帰化植物

 鮮やかなピンク色の小さな花がたくさん咲くので、清楚で美しい。
花弁は5枚で、よく似たユウゲショウの花弁は4枚です。
花片よりがく筒の方が長いので、よく似たベニバナセンブリとは違うようです。
ベニバナセンブリは、花片とがく筒がほぼ同長。



ネジバナ(ラン科)  

日本全土の日当たりのよい草地や芝生などに生える。
ピンクの花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲く「ねじれた花序」が和名の由来です。まき方には左まき、右まきの両方ある。
 



イヨカズラ(キョウチクトウ科)  和歌山市 雑賀崎

海岸に近い草地などに生える多年草で、上部はつる状になる。



スイカズラ(スイカズラ科) 

常緑または半常緑のつる性低木。花をちぎり、その切り口を、吸うと、蜜があり甘い味がします。 スイカズラは「吸い葛」の意味で、古くは子どもが好んで花を口にくわえて甘い蜜を吸うことが行なわれたことにちなんでこの名がつきました。花はつぼみの時は、赤みを帯び、開花の時は白色、しぼむと黄色になります。同じスイカズラ科のニシキウツギも花の色が変わります。



テリハノイバラ(バラ科)  

つる性落葉低木で、地面を這うように茎を広げる。海岸によく生育しているが、生石山の草原など山地の日当たりの良い所にも多く生育していて、海岸から標高1000mを超えるブナ帯まで分布する。複葉の小さい葉に比べて不釣り合いな大きい花を咲かせる。葉の表面に光沢がある



ノイバラ(バラ科)  

落葉低木で、普通、茎が地を這わない。テリハノイバラと比較して葉が大きく、花が小さい。





コマツナギ マメ科 

 和歌山の低〜中山において、6月になると咲き始めます。小さいハギの仲間かなと思いがちですが、よく見るとハギの仲間は3出複葉と言って、一枚の葉が3枚の小葉に分かれていますが、コマツナギは葉が奇数羽状複葉といって、ハゼノキのように、1枚の葉が7〜13枚に分かれてついています。