街中の植物2月



                                        2023年2月4日 
ウメの花が開花(バラ科) 和歌山市 高津公園

桜の花には花柄がありますが、梅の花には花柄がなく、花が直接枝に付いています。
桃の花には短い花柄があります。
ウメは中国中部原産の落葉広葉樹の小高木から高木で、古くから栽培され、野生化もしています。




                                                                           2023年2月4日
オガタマノキ モクレン科  和歌山市矢の宮神社

本州の関東中南部以西(千葉県以西)の太平洋岸と四国、九州、南西諸島から台湾に分布する日本固有種。
和名の「オガタマノキ」は、神道思想の「招霊」(おぎたま)から転化したものといわれる。日本神話においては、天照大神が天岩戸に隠れてしまった際に、天鈿女命がオガタマノキの枝を手にして天岩戸の前で舞ったとされ、神社によく植栽され、神木とされたり、神前に供えられたりする。


                                                                                                               2023年2月4日
ビワの花 バラ科

ビワの花は開花の時期が早くて、11月から開花し始め、2月まで開花が続く。甘い芳香がある地味な白い5弁の花を群がりつける。花径は1 cmほどで、クリーム色を帯びた白い花弁は、茶色の短い軟毛が密に生えた萼片に包まれていて、開花のときは花弁を外側に出す。
中国南西部の原産で、日本には古代に持ち込まれたと考えられており、各地で果樹として栽培されている。主に本州の関東地方・東海地方の沿岸、石川県以西の日本海側、四国、九州北部に自然分布する。




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ロウバイ ロウバイ科    和歌山市関戸民家   

ロウバイは漢字で書くと「蝋梅・臘梅」ですが、梅の仲間ではありません。
花色は外側が淡黄色で内側が暗紫色をしています。花びらが十数枚ありますが、花弁とがく片の区別がつかないので、両方まとめて花被片と呼びます。
和名の「ロウバイ」の語源は、漢名の「臘梅」の音読みとされ、由来について一説には、陰暦の12月にあたる朧月(ろうげつ)にウメの香りの花を咲かせるためだと言われている。『本草綱目』によれば、半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のようであり、かつ臘月に咲くことにちなむという。
中国の原産で、日本へ渡来したのは17世紀初めの江戸時代ごろとされる。庭木として広く植えられている。




                                 2023年2月4日



ヤブツバキ ツバキ科  和歌山市矢の宮神社

ヤブツバキは学名が、Camellia japonicaで、日本原産。日本では北海道南西部、本州、四国、九州、南西諸島、日本国外では朝鮮半島南部と中国、台湾が知られる。本州中北部にはごく近縁のユキツバキ(Camellia rusticana)があるが、ツバキは海岸沿いに青森県まで自然分布し、ユキツバキはより内陸標高の高い位置にあって住み分ける。主に海沿いや山地に自生する。
ヤブツバキや日本内外でユキツバキから作り出された数々の園芸品種、ワビスケ、中国・ベトナム産の原種や園芸品種などを総称的に「椿」と呼んでいる。
ツバキは花弁が個々に散るのではなく萼と雌しべだけを木に残して丸ごと落ちるが(花弁がばらばらに散る園芸品種もある)、サザンカは花びらが個々に散る。