8月  街中 植物


2022年


コメヒシバ  イネ科
オヒシバ、メヒシバ類は、道路際の土のところやアスファルトのすき間にも生育している。コメヒシバは、大きな草体でも2〜4本しか総(花をつける枝)を出さない。また、総をつける中軸はざらつかない。メヒシバは中軸がざらつく。


メヒシバ  イネ科
中軸の先に3〜8本の総(花をつける枝)が掌状につく。
中軸を指でこするとざらつく。
よく似た、アキメヒシバは、開花の時期が通常9月からで少し遅い。


オヒシバ  イネ科
花軸や中軸(茎)がふとくて、メヒシバと比べて頑丈。茎は強く、引きちぎりにくい。花序は小穂(小花の集まり)が密集した総を2〜7本掌状につける。


コミカンソウ  コミカンソウ科      和歌浦

枝が赤色になり、果実の表面にイボ状の突起が密生しているので、他のコミカンソウの仲間とは区別できる。ミカンを思わせるような果実の付き方をするので、小さいミカンソウという意味でこのような名が付けられた。一度見れば忘れられない草の姿である。日差しがきつい夏の間、日が当たると、オジギソウのように葉が閉じる。

ナガエコミカンソウ  コミカンソウ科 外来種   和歌浦

長い花柄(果実の枝)があるのが、他のコミカンソウの仲間との識別点。

外来種であるが、日本在来のコミカンソウと比べ華奢で軟らかく、庭に生えても違和感がない。







アイノコヒルガオ  ヒルガオ科
ヒルガオとコヒルガオの雑種。葉や花柄などが両者の中間の形体を示す。
花の付け根の苞の先が丸く、ヒルガオの形体を示す。葉は細長くのびるが葉の基部が張り出し、その先端が2裂するのはコヒルガオの形態。花柄には低いヒレがあり中間の形体を示している。

上記の草の花柄


2021年



コスズメガヤ   イネ科


ヒロハホウキギク  キク科   外来種

葉が細く、茎の上部で花枝をまばらにつけるので、開花しているときの様子を、竹ぼうきを、さかさまにした様子に見立て名前を付けたようです。

茎の中間付近につく葉は、先端部にかけて幅が広くなるので、ヒロハホウキギクと言われます。

ヒロハホウキギクの頭花  幅約2o 


オオアレチノギク  キク科  外来種

オオアレチノギク  キク科  外来種

アレチノギクやヒメムカシヨモギと似ている。

頭花の幅は約4mm、たる型で下部が膨らんでいる。舌状花冠は発達しない。ヒメムカシヨモギの頭花(次記載)は、より小さくほぼ長方形。


オオアレチノギクの茎と葉

軟毛が多く、触るとふわふわして軟らかい。


ヒメムカシヨモギ キク科  外来種

ヒメムカシヨモギ キク科  外来種

茎の下部で、枝分かれしないことが多い。 頭花の幅は約2mmで小さく、オオアレチノギクの頭花の約半分。樽型にならずに、ほぼ長方形。頭花の上方に白い舌状花が出ているのが見える。

オオアレチノギクには舌状花はない。


ヒメムカシヨモギの茎と葉

オオアレチノギクの葉と比べ、細い。剛毛が多く、触ると、特に縁はざらざらする。


アレチノギク  キク科   外来種

まん中の主茎の上部が枯れて、下部の則枝が伸びてくる。

アレチノギクの頭花

樽型でヒメムカシヨモギの頭花より大きい。

アレチノギク  キク科   外来種

全体に毛が比較的少なく、葉もさわるとツルツルしている。


上記のよく似た3種は、葉ざわりでも識別できる。オオアレチノギクの葉ざわりは、ふわふわ。ヒメムカシヨモギは、ざらざら。アレチノギクは、つるつる。

ヒメムカシヨモギの頭花は小さく、オオアレチノギクの約半分



セイタカアワダチソウ  キク科   外来種

セイタカアワダチソウの葉

幅が広く、葉の縁にギザギザの鋸歯がある。剛毛が多く触るとざらざらする。

セイタカアワダチソウの花序    11月

11月になると、黄色の花をたくさんつけた花序が茎の最上部にできる。
茎は分岐をしないで1本立ちする。地下茎を伸ばして地下茎から多くの茎をだす。