里地・低山の動物 3月
和歌山県の山中の水路 3月11日
セトウチサンショウウオの卵塊(卵のうの集合体)
セトウチサンショウウオの産卵です。雌は卵のうを2個一対で産卵します。
当場所で163個の卵のうを確認しました。今年も順調に産卵しているようです。
そっと見守っています。
卵のうは2個一対で、水中の木の枝等に産み付けられます。
卵のうの中で、卵が孵化して幼生になっています。
セトウチサンショウウオ サンショウウオ科 環境省: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
卵塊(卵のうの集合物)の下にいたセトウチサンショウウオ
オスは卵塊の近くにいて、メスが産卵するのを待っているようです。
メスが産卵を行うと、オスが放精して、受精します。ですから、1か所で
卵のうがたくさん産み付けられる事があります。
数個から最高34個集合した卵塊が7か所で確認されました。
和歌山市加太の池 2024.3.4
推定ニホンアカガエルの卵塊 アカガエル科 上記加太の池
たくさんの卵塊が確認されました。
推定ニホンアカガエルの卵塊
昨年(2023年)同場所にて採集した上掲載と同様の卵塊を持ち帰り、生まれた
幼生を観察すると、ほぼすべての幼生の背中の中央に1対の黒点(上写真))が
あり、ニホンアカガエルと判明しました。
ヤマアカガエルの幼生には、この背中の1対の黒点はありません。よって上掲載
の卵塊はニホンアカガエルの卵塊と推定されます。
二ホンヒキガエルの卵塊 ヒキガエル科 上記加太の池